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Capillus 低出力レーザー育毛効果を検の2019年に発表された2つの最新の学術論文

更新日:2022年6月20日

以前、タイのチュラ―ロンコーン大学医学部付属病院の内科学のパチャパランティープ博士(Dr. Ratchathorn Panchaprateep)が2017年の国際毛髪学会(ISHRS)のポスター展示で発表した論文が最優秀賞を受賞したことはご紹介をしましたが、2019年に入り、低出力レーザーの効果を解明するより具体的な内容を掘り下げた、学術論文がパチュパンティーブ博士(以下 博士)により発表されました。


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2017年の最優秀賞を受賞した模様


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受賞後、パチュパンティーブ博士にはCapillus312を研究にご利用いただいています。


Quantitative proteomic analysis of dermal papilla from male androgenetic alopecia comparing before and after treatment with low-level laser therapy.


性別に問わず、髪の生成に不可欠な細胞分裂を促す、ATP(アデノシン三リン酸)の増加を促せるのが低出力レーザーの最大の特徴の一つです。


ただこれまで、低出力レーザーを照射することで、どのような作用が起こっているのか未解明な部分がございました。


そこで、博士は低出力レーザーを照射することで、真皮乳頭組織 (dermal papilla)の中で、具体的にどのようなたんぱく質が増加しているのかを治験対象者の照射前と後の皮膚組織を直接採取し、24週間をかけて、検証を行いました。


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結果

治験対象者全員の真皮乳頭組織(以下 DP)から、低出力レーザーの使用前の平均値と比較して、低出力レーザーの照射後をプロテオーム解析により比較を行いました。


24週経過後、11の有意なたんぱく質の増殖が明らかになりました。


さらに、バイオインフォマティック分析は、これらのタンパク質が細胞転写の調節、タンパク質生合成、細胞エネルギー、脂質恒常性、細胞外マトリックス(ECM)、ECM構造成分、細胞 - マトリックス接着、ならびに細胞接着 血管新生などの効果が確認されました。


その中、低出力レーザーが開発された当初からAGAに対する効果として注目されていたATP(アデノシン三リン酸)について、影響を及ぼす、皮膚細胞の採取がおこなれました。


細胞内脂質恒常性に関与するトランスポーターであるATP結合カセットサブファミリーの中でGメンバーというたんぱく質が、最も増加が確認されたたんぱく質でした。


さらに、主要なECMタンパク質を増加が真皮乳頭組織での増加が確認され、その結果、髪の直径が増していることが、臨床的に確認されました。


今回の研究結果で、低出力レーザーを使用することで、AGAを発症されている方々ではDPたんぱく質の増幅によって、髪の成長が促され、毛髪の弱体化が抑えられていることが細胞レベルでも確認されました。


以前、アメリカでもっとも権威のある皮膚科学の医学論文を発表しているJournal of the American Academy of Dermatologyに2017年4月にAGA型脱毛の治療の有効性を過去に発表された学術論文をメタアナリスによって検証した結果が発表され、低出力レーザーの有効性が認められたことはご紹介をしましたが、さらに新たに、世界的に大半の医学論文が発表されているPubmed, Embase, and Cochrane Systematic Reviewsなどに掲載されている8つの学術論文で行われたランダム化比較試験の結果をメタアナリス解析によって検証が行われた論文が発表されました。


医薬品でも行われるランダム化比較試験の場合、偽薬などが用いられますが、機器などの場合は偽装置が用いられ、多くの場合は低出力レーザーに似たLEDを搭載した装置が用いられます。


以前にもご説明しましたがメタアナリスとは信憑性がもっとも高い学術論文とされています。その中で、低出力レーザーの育毛効果を検証した2つ目のメタアナリス論文となりますが8つの論文で発表されたランダム化比較試験の結果を再検証しても、低出力レーザーは性別や使用期間を問わず、育毛効果が期待出来ると今回の論文でも証明されました。


Comparative effectiveness of low-level laser therapy for adult androgenic alopecia: a system review and meta-analysis of randomized controlled trials

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The effectiveness of treatments for androgenic alopecia: A systematic review and meta-analysis


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メタアナリス(meta-analysis)とは、複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること、またはそのために手法や統計解析のことです。


ランダム化比較試験(RCT)のメタアナリシスは、根拠に基づく医療において、もっとも質の高い根拠とされる検証とされています。



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