日本皮膚科学会の男性型・女性型脱毛症診療ガイドライン7年ぶりに改定され、低出力レーザーの育毛効果が正式に認められました。
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2017年 男性型・女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年
今回、日本皮膚科学会が男性・女性型脱毛症診療のガイドラインの改定に至った経緯として以下のような理由が挙げられています。
「2010年と比べ、新しい治療や治療手段がし登場したこと、女性の男性型脱毛症に対する概念の変化があったことなどにより、今回ガイドラインの改定に至った、また未承認の毛髪再生医療に関連する社会的話題も多く、これについても言及することとなった」
今回のガイドラインの作成に当たり、日本皮膚科学会と毛髪科学研究会(SHRS・WCHRに参加する日本の研究会)の共同事業として発足。
複数回の会合で意見の集約を図り、統一見解をまとめたものです。
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日本で開催された国際毛髪学会(WCHR)でCapillusが紹介された模様。
エビデンスの収集に使用したデータベースはMEDLINE,PUBMED,などから文献を収集し、採択基準として以前紹介をしたランダム化比較試験(RCT)のシステマティックレビューの論文を優先したと書かれています。
今回のガイドラインに一役かったアメリカでもっとも権威のある皮膚科学の医学論文を発表しているJournal of the American Academy of Dermatologyに2017年4月にAGA型脱毛の治療の有効性を過去に発表された学術論文をメタアナリスでも低出力レーザーの効果が発表されました。
The effectiveness of treatments for androgenic alopecia: A systematic review and meta-analysis
上記について書いたブログ
今回のガイドライン作成のエビデンスレベルと推奨度は日本皮膚科学会が「皮膚悪性腫瘍治療ガイドライン第2版」で採用した分類基準に準拠したものであるとしています。
脱毛治療法として、プロペシアやデュタステリドの服用は男性で推奨度A. 女性では推奨度Dと認定された中、低出力レーザーは男性・女性型脱毛症の治療法として推奨度Bと評価されました。
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